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第16号

貞山運河の水質検査が行われます

貞山運河の水質は今どのような状態にあるのか。宮城県仙台土木事務所では水質調査を行うこととなりました。

水質調査は8月から10月まで行われます。すでに仙台市では定点観測を行っているところがありますがそれに加えて行うものです。範囲は七北田川合流付近から海岸公園の貞山運河公園付近の貞山運河水門まで計5か所です。

また川には、様々な有機物や栄養物質が流れ込んでいますが流入する物質は、川の水質にとっては負荷になります。そこで各用水路から貞山運河に流れ込むところでも、どのような負荷がかかっているのかを調査します。これも七北田川の南水門付近から海岸公園付近の二郷堀付近まで排水などが流れ込んでいるところ合計6か所で行います。

さらに集積した土砂などの状況を調査します。全体的な調査のほかに3か所でデータをとります。

(南水門 七北田川との接点にある)

水門関係では南水門について機能しているかどうかの調査も行います。

 このように貞山運河を総合的に調査し現状を明らかにすることは今後どのような方策を取ればよいのかを考える上で
重要なデータとなります。  

 貞山運河ネットでは「趣意書」にある通り「・・かつて栄えた舟運をよみがえらせるため、仙台市内の新堀を浚渫して駆動式の小型船を周遊させたらどうだろう。名取市側に就航している遊覧船と相互に乗り入れ、阿武隈川河口から七北田川河口まで舟遊び体験を楽しめたら夢は広がる。」とあります。

 今回の宮城県の活動はこの実現に一歩近づいたと言えます。

1985(昭和60)年に貞山運河を見た司馬遼太郎は「・・私はひと目、貞山堀をみたいとおもっていたが、おそらく開発などのために消滅しているのではないかとも思っていた。ともかくもこれほどの美しさでいまなお保たれていることに、この県への畏敬を持った。・・」(『街道をゆく26嵯峨散歩、仙台・石巻』)と書いた。

津波で甚大な被害を受けた貞山運河をよみがえさせるため歩を進めた宮城県に敬意を表します。

新会員に聞く
「貞山運河」「貞山運河ネット」への思い

佐藤富夫さん(個人会員)

吉田松陰に惹かれ長州(山口県)を訪れたり書籍も随分読みました。

会社員時代石巻市に在住した時もかつて石巻を訪れた松陰も日和山公園から太平洋をのぞみ同じ景色を見ながら国防を考えたのだろうかと思いを巡らしたものです。

その日和山公園で出会ったのが川村孫兵衛の銅像でした。孫兵衛は松陰と同じ長州出身で北上川の改修工事で石巻に繁栄をもたらした人ですがその時は何も知らずどのような人だったのだろうかと興味がわきました。

現在私は岩沼市に住んでいますが孫兵衛も妻とともに仙台藩に入った時岩沼にその歩を記しています。縁を感じます。岩沼の仲間が孫兵衛の歌に合わせ踊りを創作し大衡村や大和町の施設で披露しているのも嬉しいことです。そのような経緯を経て貞山運河にも興味を持つようになりました。貞山運河のことは様々な方が教えてくれます。

そして私は貞山運河への思いを込め「貞山運河物語」という歌を作りCD化しました。トミー・佐藤の名で自分が歌っています。ユーチューブでも聞くことができます。 吉田松陰、川村孫兵衛、貞山運河いずれも私の中ではつながっておりこれからもこの峰を歩き続けていきたいと考えています。

静美紀さん(個人会員)

震災後七郷地区に転居して深沼や荒井方面の方々と親しくなりその地域のことに触れるようになりました。

仙台 すずめ踊りと出会ったのもその頃です。仙台 すずめ踊りでは仙台市の選抜チームにも選ばれ普及にあたっていますがその関係で徳島の阿波踊りにも参加し交流を図ってきました。

阿波踊りは老若男女が熱気の中で踊ります。その熱気を見て貞山運河でもこのようなにぎわいができれば素晴らしいなと思いました。将来貞山運河の舟の上で笛を吹き船溜まりがあればそこで皆さんと一緒にすずめ踊りができればどんなに楽しいだろう。夢は広がります。  

(徳島市両国本町演舞場にて。令和5年度仙台市親善訪問団の一員として笛を吹いてきました。杜の都親善大使の真上、背の高いのが私。仙台市のPRと両市の一層の親善交流を図りました)
(同じく徳島市 新町橋東おどり広場。月夜に煌めくのは新町川、屋形船船着場で演舞を披露しました。貞山運河でもこの様にみんなが集える場所ができると良いですね)

発行 (一社)貞山運河ネット 事務局
仙台市青葉区一番町2-5-22 
GC青葉通りビル ㈱プランニングオフィス社内 
HP:https://teizanunga.net/
MAIL:teizanunga@p-office.co.jp 
☎ 022-262-2322
法人会員目標 200社(現在36社)
個人会員目標 150名(現在46人)

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