第44号
貞山運河について鋭く追及 県議会 荒川洋平議員
12月9日(火)宮城県議会一般質問で「みやぎ県民の声」の荒川洋平議員は運河について県の取り組みを鋭く質しました。
最初に荒川議員は村井知事始め県幹部および県会議員を前にして木曳堀、御舟入堀、新堀そして北上運河、東名運河の成り立ちについて述べました。
日本一長い運河であるにもかかわらず認識している人は多くない事も。

荒川議員の質問事項は次の4点でした。
①みやぎの運河群は歴史、環境、景観の魅力を有する宮城の土木遺産であり現在も治水、利水の機能を持つ。運河群は現在県としてどのような位置づけか。
②県は震災後「運河再生・復興ビジョン」を策定し、学識経験者や行政機関で構成する「みやぎの運河群利活用推進会議」と民間団体等で構成する「みやぎの運河群連絡調整会議」を設置した。
これらの会議はどのような目的を持っているのか、どのような事業が成されているのか?また運河の維持管理費や利活用目的で運河に関係する予算はどの程度だったか?
③長期ビジョンの中で「運河群の歴史を未来へと繋ぐ、100年先を見据えたビジョンの発展」とあるが教育も必要、観光でも仕掛けが必要。
そして県内外へ広く発信し可能性を広げることが大事だ。そのための各部局横断的な連携が必要だ。
また庁舎外の組織も必要だと考えるが知事の所感は?
④民間団体は種々活動しているが運河群は10市町にまたがる。広域的な取り組みは限定的でハードルも高い。また高齢化も進んでいる。県としてあと一歩主体性をもって利活用に取り組んでほしい。

これに対して宮城県からは次のような答弁がありました。
村井知事:運河は流域の治水のみならず自然環境等貴
重な価値がある。特に沿岸は鎮魂と希望につながるものである。復興ビジョンに沿ってひき続きしっかりと復興ビジョンを進めて行く。
観光面では平成30年に「全国運河サミットinみやぎ」を行った。今後ドローン撮影などによって魅力を訴えるとともに民間団体によるさまざまな活動を利活用団体の枠組みの中ですすめ地域の活性化に努めていきたい。
齋藤土木部長:各団体と課題を共有しながら令和5年には1000万円かけて水質調査を行い、イベント開催でも効果があった。今後とも地域で官民連携を進めて行きたい。
佐藤教育長:運河は地域を育ててきたということを学ぶことに意味がある。石巻市の貞山小学校、岩沼の小学校でも教材として使用している。さらに多くの学校で取り組むよう進めて行く。
これに対し荒川議員は
私は民間の声を聞き質問している。運河の質問に対しての答弁は平成30年、令和4年、令和6年それぞれ「観光振興に取り組む、民間と連携しながら取り組む」と今回も全く変わらない答弁である。県の取り組みは民間団体が中心で消極的だ。民間主体をどのように考えるか。
齋藤土木部長:8団体でそれぞれ取り組んでいるが目的意識をもって地域で取り組むことが大事だ。県としては民間の声に耳を傾け取り組んでいる。 荒川議員:連絡調整会議のメンバーでは8つの団体があるが県として民間団体に補助しているところはあるか。
齋藤土木部長:今のところない。
荒川議員:口では支援と言いながら補助金はない。県で招集している会議への補助は?
齋藤土木部長:ない。
荒川議員:石巻などと遠いところからこの会議に参加して報告しても負担が増えるだけ。これをどう考えるか。少しでも予算を付けてほしい。
齋藤土木部長: 8団体に対しての提言と受け止め今後進めて行きたい。
荒川議員:せめて負担を少なくしてもらいたい。
連絡調整会議でも(メンバーに入っている)周辺自治体も会議不参加者があったり、(当会の位置づけに)市町も戸惑っているのではないか。
齋藤土木部長:今後会議の目的は市町にしっかりと説明していく。
荒川議員:連絡調整会議(を招集するだけでなく)のその後をフォローしてもらいたい。
村井知事:運河は大事だと受け止めている。やはり広域にわたるので市町と連携するのがよいのかと考える。県としても多くの会議を招集しているので当会議に補助金を出すとほかの会議にも出さないとおかしくなるという部分も了解してもらいたい。(文責 貞山運河ネット)
荒川洋平議員より

みやぎの運河群を活用した取り組みをされている団体の皆様に感謝申し上げます。
私の住む閖上地区には木曳堀が通り、河岸に停泊していている小さな船に乗って遊んだり、カニを取ったり、釣りをしたりと、当たり前にあった遊び場でした。
今回一般質問をするにあたって改めて貞山運河の歴史を学び、その歴史的価値について再認識したところです。
その中で、仙台藩から新政府・宮城県へと引き継がれた本県の土木遺産を、将来に引き継ぐことの重要性を感じました。10の市町や国管理部分があり、県の取り組みも限定的です。
今後も皆様の活動を応援し、県にも引き続き積極的な取り組みを促して参ります。
歴史セミナー概要決まる
日時;2026年2月21日(土)13:00~開場 13:30~16:00(予定)
場所:東北福祉大学・仙台駅東口キャンパス51教室 仙台市宮城野区榴岡2-5-26 (300席)
内容:現状報告の部
▽熊谷真由 当会会員 ドローン空撮家
▽大和田雅人 当会副会長、フリージャーナリスト
東日本大震災から15年。津波の直撃を受けてから再生しつつあるみやぎの運河群のいまを、ドローン映像で紹介します。
講演の部
① 「近代の幕開け 仙台近辺の交通網の姿」
▽菅野正道 郷土史家、元仙台市史編さん室長
明治維新後、近代化が急速に進展する中で、交通網の整備・再編は大きな社会課題となり、官民両方のさまざまなアプローチがありました。新堀を含む運河群の整備が進んだ時代、仙台近辺でどのような取り組みがあったのかを掘り起こします。
② 「新堀の開削とその時代」
▽畑井洋樹 仙台市歴史民俗資料館学芸室長
近代を迎えて仙台湾沿岸は変わり始めました。仙台藩の庇護を失い、勢いの陰る塩竃、「御船入堀」を活用してにぎわう蒲生、そして新たな発展を求めて始まった「新堀」の開削に人々が思い描いた地域の姿を探ります。
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