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第34号

やぎの運河群撮影で奮闘している~
熊谷会員に聞きました 

現在は北上・東名運河の撮影を終え、編集作業を進めているところです。みやぎの運河群は季節だけでなく、時間帯ごとに違った表情を見せてくれます。普段見ることが難しい違った景色を引き続き映像に収めてみなさんに見ていただきたいと思います。まだまだ撮影したい景色がたくさんあります。
ドローン撮影で難しいことは天候ですね。特に、風の影響が一番大きいです。海岸沿いに位置する貞山運河は、午後になると風が強くなることが多く、思い通りにドローンを制御して飛ばせないこともあります。また、運河の近くには東松島基地や仙台空港もあるので、撮影エリアによっては別に許可が必要になることもあります。そういった許可手続きは少し大変ですが、それも含めて楽しんでいます。
一番気をつけているのは、安全面です。最近のドローンは、自動で衝突を防止する衝突防止センサーがついているのですが、それでも急な風や不意のトラブルが起こる可能性はあるので、いつも慎重に操作するようにしています。その他は、貞山運河の静けさや雄大さをそのままお伝えしたいので、そういった雰囲気を最大限に活かせる構図を意識しながら撮影しています。
早いもので貞山運河の撮影を始めてもう2年になります。撮影すればするほど、みやぎの運河群はただの水路ではなく、地域の歴史や人々の暮らしと深く結びついている場所なのだなと、改めて感じています。特に貞山運河は、あの大震災による大津波を乗り越えてきた場所でもありますし、長い歴史の中で今も昔と変わらない景色が残っていること が、本当にすごいことだと思っています。
特に印象に残っているのは、井土浦(藤塚エリア)上空から見た朝焼けです。厳冬期はとても空気が澄んでいて、空はゆっくりと朝焼けのグラデーションに染まっていくなか、水面がまるで鏡のように空を映している景色は言葉にできないほど美しかったです。また、井土浦付近の上空からは、南には蔵王山脈、東部沿岸部沿いの田園風景、仙台市街の街並み、そして松島方面までが一望できるのです。
貞山運河は、宮城を代表する運河だと思っています。
私は震災前に広浦にあった農業高校の出身なので、昔は貞山運河沿いを自転車で走ったり、貞山運河を越えて海に遊びに行ったりと、すごく身近な場所でした。もしかすると、あまり馴染みがない人にとっては、ただの水路という存在にすぎないかもしれません。しかし、実際には、貞山運河は長い歴史の中で地域とともに生き続けてきた大切な場所なのです。その魅力を、知っている人たちがもっと広めていくことで、未来へつなげていけると思っています。
私は貞山運河ネットに入会してまだ2年ほどですが、こうして自由に撮影できる環境があることにとても感謝しています。私の撮影したドローン映像を通して、より多くの人に貞山運河の魅力を知ってもらえたら嬉しいです。「こんなに素敵な運河なんだ」「こんなに豊かな自然があるんだ」と、今まで気づかなかった魅力を伝えられたらと思います。
ドローン空撮家として、撮影を通じて貞山運河の魅力を再発見しながら、その風景を未来へつなぐ記録にしていけたらいいなと思っています。

会員紹介

小野木克之 会員


入会のきっかけは、副会長を務められている大和田雅人さんの活動を知ったことです。彼とは小中高校の同窓であり、勤務していた新聞社の同僚でもありました。家も近く、若林区内を散策しているとよく出会います。その彼が貞山運河の価値を再発見し、世に広めようと熱心に取り組んでいる姿を見て、僭越ながら先輩として応援したいと思ったのです。
若林区で生まれ育った人間にとって、貞山運河はかけがえのない存在です。今でも鮮明に記憶しているのは、小学生時代の思い出です。私の祖父は川釣りが好きでした。祖父と父と私の3人で貞山堀(当時は新堀のことをみんなそう呼んでいました)に初めて釣りに行った時のこと。ミミズを餌に釣り糸を垂れていると、私の竿に大きなウナギが掛かったのです。釣り糸を絡ませ悪戦苦闘しながらも釣り上げました。それがその日一番の釣果で、とても自慢でした。その後も釣りに行きましたが、あまり釣れないときはシジミを採って持ち帰ると、それはそれで祖母や母に喜ばれました。
いま、仙台の「海の手」として貞山運河やその周辺にスポットが当てられつつあります。東日本大震災を経て、ようやく市民の目が向けられてきたと感じます。公園や商業施設なども整備されてきました。これらの点を線、あるいは面としてより魅力あふれる場所にするために、貞山運河の活用は欠かせません。貞山運河と環境は全く違いますが、例えば福岡の柳川、岡山の倉敷、島根の松江などのように堀を舟で移動、周遊できるようになれば利便性が増し、市民の憩いの場、観光名所として脚光を浴びることでしょう。
貞山運河の利活用、活性化の総合プロデュース、調整機能として貞山ネットの果たすべき役割は大きいと思います。まさに「ネット」としてさまざまな活動をつなぎ、運河群全体を見据えた息の長い運動を続けてほしいです。そのためには、やはり個人、法人を問わず会員の増強が必要と考えます。なかなか難しい課題です。みんなで知恵を出し合って取り組んでいくしかありません。
私の趣味はいろいろありますが、常勤の仕事を終えてからはウォーキングのグループに入って、あちこち歩いています。月1回例会があり、毎回15~20㎞ほどを歩きます。今年はみちのく潮風トレイルを歩くのがテーマで、相馬から北上し仙台湾沿いに石巻辺りまで行きます。貞山運河のルートと重なる部分もあると思いますので、歩きながら現状を観察できるのではないかと、とても楽しみにしています。完歩を目指して頑張りたいです。

斎藤良治 会員

昨年の貞山運河ネット主催の「貞山運河歴史セミナー」のテーマに関心があり、また著名な郷土家が講師でしたので参加しました。魅力ある会と感じましたので、早速入会した次第です。 私は現在、七北田川の上流、中流域付近の「史跡探訪のサークル」で活動しています。年に2回程度、参加者を募り、ガイドボランティアをしております。七北田川の河口付近の蒲生地区にも興味を持っていました。
また、阿武隈川下流域(丸森街)の出身ですので、阿武隈川に関わる事柄に特に関心を持っていました。貞山運河が一番初めに開かれた「木曳掘」が仙台城の築城のため阿武隈川流域から切り出した木材を舟で運ぶために開かれたことを知り、一層身近に感じました。
そして、七北田川下流の蒲生と阿武隈川が運河でつながっていることが自分としては最高の関心事となりました。
昔のことになりましたが、社内行事で名取川の河口付近の、新堀の出入り付近で地引網大会を開催し、多くの家族が参加し、ウナギがたくさん獲れたこと、また子供達にはシジミ採りが人気あり大いに楽しんだ思い出があります。確かウナギが30本以上獲れました。
運河は乗船体験するのが最高だと思います。当会で開催されたプレジャーボートでの運河巡りは、人生初の衣体験でした。
また、運河周辺には人気スポットが沢山ありそれも魅力です。新鮮な魚貝類を扱う閖上朝市や旨いもの味わえるかわまちてらすなどもあり気軽なプチ旅行先には最適です。
また、サイクリングロード、温泉施設、閖上湊神社や石碑、あんどん松など歴史好きにはたまりません。
川は上流、中流、下流と流れて繋がっていますが、運河は川と川、川と湊、湊と湊を繋ぐ大切なインフラでもあり、町と町が繋がるのも魅力だと思います。自治体の垣根を越えた交流が魅力であり、今後期待されることと感じます。
私の趣味は寺社仏閣、石碑巡り、特に現地を訪れ、寺社の建築美を観て楽しんでいます。
また、低山めぐりで樹木や山野草を見て自然の魅力に浸っています。
七北田川の上流、中流付近が得意の地なのですが、水に関わりのある史跡をみて資料作りなどもしています。堰、堤、用水路などの歴史を調べたりしています。「歴史に詳しい」のレベルには達していませんが、「歴史を楽しむ」のが目標です。いずれ「歴史を楽しむ」、ことから「歴史を伝える」ようになれるよう活動していきたいと思っています。
現在、SNSで週一回の頻度で、寺社仏閣巡りや貞山運河関係も時々UPしています。入会して、今までにない楽しみが増えたのは事実です。可能な限りイベントには参加しようと思っています。

現在会員募集中

法人会員目標 200社 (現在31社)
個人会員目標 150名 (現在59名)
賛助会員       現在 6名

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