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第40号

貞山運河物語展成功裏に終了

8月6日~12日。藤崎百貨店で当会とりらく主催の貞山運河物展が開催されました。

藤崎百貨店7階の会場前にデーンと広がる案内板。
貞山運河の魅力満載の感がありました。

順路に沿って政宗公の治水・利水政策や水運ネットワーク、貞山運河の成り立ちのパネルに立ち並ぶ人々。
静かに、うなずきながら人々は流れていきます。

次に人々の目を奪ったのは床面に貼られた貞山運河全域をあらわす航空写真です。阿武隈川のほとりから塩竃湾に至る31.5キロの写真ではそれぞれ木曳堀・新堀・御舟入堀そして貞山運河を「↔」で示しています。ご来場者は鳥になったような気分で足下に見える堀や川、街並みに目を落とします。かがみこんで指でなぞる人の姿も。「ほら、ここがおじいさんやおばあさんの家だったところだよ」
「・・ここもみーんな流されたんだよね・・・」
「(いつも断片的に見ているのですが)こうやって見ると運河の地理がよくわかる」
この写真は国土地理院が震災後の2017年~19年に撮影したもの、大きく引き伸ばしても街並みまで明確に見えました。

会場の半分は「今」そして「これから」のコーナーでした。海浜エリアにはまだ知られざる見どころがありますが目的ごとに周回するモデルコースを紹介していました。
震災後宮城県は復興計画を立てました。桜1000本計画もそれです。パネルではこの状況も一目でわかるように掲示されていました。
28年を期して藤塚地区(アクアイグニス仙台近辺の貞山運河辺り)につくられる公園のイメージや運河の整備を展示したのは国土交通省東北地方整備局仙台河川国道事務所です。家族連れで楽しめるイメージがわきます。

みやぎの運河群8団体のパネルも紹介されました。
9日~11日に行われたセミナーでは3日間とも100人を超える聴衆が集まりました。
また、ドローンで貞山運河の魅力を美しく、素晴らしく撮影したドローン空撮家熊谷会員のトークも人気を博しました。

ご来場者に聞いてみました!

「昔の大事業を知ることができて今の様子の意味が分かりました」「わかりやすく紹介されていてよかった。初めて宮城の貞山運河があることを知りました」

「先人が遺してくれた遺産なので時々このような会を開くのは良い」「伊達政宗公のおかげで今も発展し続ける仙台、宮城があるのだと考えると歴史というものは趣があるなと感じました」

「バランスよくいろいろな視点がありました。子供たちに広がるとよいと思います。良い企画でした。地元藤崎にも感謝しています」

「みやぎの観光資源になればと思います」「この運河を生かしたまちづくりに期待しています」などさまざまなことが聞くことができました。

今回共催いただいた藤崎百貨店デジタルコミュニケーション部千葉拓部長様に聞いてみました!

「今回の展示会を一口に言えば開催してよかった、につきます。お客様にもご満足いただき来場者数も当初の目標を大幅に上回りました。藤崎百貨店は楽しくものを売るだけではなく文化の発信基地としても活動していかなければならないと考えています。そういう意味で歴史の伝承を使命とする貞山運河ネット様、文化が息づくりらく様と同じ接点を持っています。これからもこのような企画を続けていきたいと考えています」と語っています。

お陰様で「貞山運河物語展」は7日間で9300名のご来場者を得て終了しました。アンケートの結果でも高評価がうかがえました。 関係各位のご協力に感謝します。

秋の予定事業

七郷小学校での出前授業を行います

仙台市立七郷小学校5年生を対象に貞山運河の授業を行います。
講師は『静美紀会員』。4クラス約140名に貞山運河の空撮動画を視聴していただいた後スライドで説明します。
七郷小学校は仙台市東部の荒井地区にあり仙台東部道路近辺が学区となっています。震災で被害のあった荒浜小学校を併合しています。貞山運河には近い学校の一つです。これからの子供たちが当運河に興味を持ってもらえればと思います。

みやぎの運河群冊子を制作します

取材を担当する『菅井ライター(会員)』は精力的に取材を進めています。この冊子は22年に制作した「貞山運河」を全面的に作り直し東名運河、北上運河を加えたものです。10月末完成めどにすすめています。

コメ運びを行います

今年も登米から名取市閖上まで舟でコメを運びます。
登米市~北上川~旧北上川~北上運河~東名運河~松島湾~御舟入堀~新堀~名取市閖上のコースをたどります。※10月~11月予定です。

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