木曳堀 - こびきぼり ~阿武隈川と名取川を結ぶ~
阿武隈川河口荒浜から名取川河口閖上までの15km。
400年前の関ヶ原の戦いの最中に開削が進行していたという、貞山運河で最も古い木曳堀。阿武隈川の水を運び、やがて、増田川の河口潟である広浦と合流する。
湿地帯はヨシ原が広がり、野鳥や昆虫など生き物の宝庫。昔から人々の暮らしにも身近だった。
御舟入堀 - おふないりぼり ~七北田川河口と塩釜港を結ぶ~
御舟入堀は、かつて七北田川の河口と塩釜港を結んでいた。結んで「いた」なのは、1967年から始まった仙台新港の建設によって、七北田川の河口から蒲生北部が埋め立てられたからだ。現在は、砂押川の河口付近から塩釜港までになっている。
新堀 - しんぼり ~名取川と七北田川を結んでいた~
蒲生から閖上までの9.5km。
長い年月をかけて植えた松林が広がっていたが、津波によって木が倒れ、地面がひらけ、新浜のありのままの自然が明らかになった。自然が残る新堀には、多様な生き物が暮らしている。冬の夕方には、ガンやカモなどの渡り鳥が井土浦に戻ってくるという原生的な自然を楽しめる。